感想 魍魎の匣 【京極堂】 筥の事 6話 6話
†//続きを読むで感想 *ネタバレ全開 完成
![]() †: ↓ストーリー概要//
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†:ヒントだらけの今回。 ◎ 筥ですが、円筒状の匣の事。然し御筥様の箱は四角い。この齟齬は何処から?。 ![]() 久保『箱、匣、筥、うっせぇよ!!!たまにはハコ以外も良いじゃない!。』 仏閣神社マニアなら感づくのかしら。うちは無理でしたw。 御筥の教主・寺田兵衛が祈祷の際に行う動作や呪文。 戦時中に鉄の箱を作っている事。 「チョーさん」という仇名と表札。兵衛の子供の存在。箱に取憑かれた事。 喜捨額欄が空欄のある名簿。そして前回の福来教授の話。寺田の親が能力者ではと言う噂。 今回はヒントだらけだったなぁw。今までの回も妖しきは全てヒントなのですが…。 『てか薀蓄ヒントは絶対解らないって!!!。』 †:『超能力』『占い』『霊能』『宗教』。 ◎ 京極堂の薀蓄だけで30分やってくれたww。まぁアレでも大分割愛していたんですけどねw。 ![]() 関口『姑獲鳥の時は5時間位座らされたからなぁ…。』 唯、今度は原作未見の人は今回の話が、本編の何処に関るのかが混乱してしまっている人が 居るのではないでしょうか?。今回の考え方は、今後、事件を考える上で重要な考え方です。 以下、原作を基に色々と書いて喩え話を書いてみたいと思いますどすぇ。 "超能力"と呼ばれるものは在る以上は在る。ただし、トリックの場合もあるが、その場合は、 ![]() 榎木津『え?アンタら視えないの?おかしいんじゃないのww。』 そもそも超能力ではない。例えば、その昔、絶対音感を知らず、ライターの無い世界があったとする。其処 に絶対音感を持つ人間とライターを持つ人間が現れる。 両者が『是は私の能力です。』と言ったら、 両者に対して、その世界に住む人は、 "通常"の人の能力を"超えた"存在として、 "超能力"と言うだろう。 此処で前者は真実備わった能力だが、後者は道具なので「私の能力です」は虚言となる。 だから解明・立証されていないだけで"本物"の超能力は在るのだ。さて、占いとは何なのか。 ![]() 独逸軍人『私は超能力者カテゴリで商売は軍人だよ~♪。』 占いは技術。今回、京極堂がやったような『過去』『秘密』の解明が主なものであり、技術を 取得して話術を巧みに行えば可能である。他に風水などは今で言えば地質学的な要素を扱っている面も あった。占星術はもちろん航海をする上で欠かせない代物。今でいえば天気予報なんてのも近い。 しかし風水や占星術はあくまで人の外を扱うもので、人自身を扱うものは過去を明かすしか方法が無い。 是は何に重要かというと、今の悩み等を解消する為に、自身の過去を反芻させ、自身の中で自己決着を 付けさせる為のカウンセラー的要素があった。要は商売のジャンルである。 糾弾されるのは技術が下手で、依頼者を満足させられずギブ&テイクの関係が成立してないから。 ![]() 某神『なんでもかんでも、わらわに頼られても困るんじゃがのぉ。』 霊能は此の技術の立証として心霊を持ち出す。精霊が云うには…のように。理由付けだ。これは、 発信者と受信者とでの間で納得のいく理由のある"公式"でなくてなならない。此処で占いとの違いは、 占って終わりではなく、今後の何を行うべきかを提示する。しなくてはいけない事ではなく「べき」 という提案。是も依頼者が「べき」をして自己内で幸せに、「べき」をしない事が自己内での不幸の 理由になっている限りは外部が口出せる環境では無い。本人は幸せになっているのだから。 もし、ペテンと言うならば、 其れに関る人間全ての不幸を、貴方は幸せに変えられるのだろうか?。 是も技術を伴うので失敗すれば依頼者達から糾弾される。共犯の段階では両者得がある。 ![]() 某救世主『さぁ、喜捨をするが良い…メシアは一人で充分だ…。』 是は無形物消費に近いと私は考えている。いわばアニメや音楽の商法だ。お金や声援を送る代わりに、 人それぞれ種類は違えど、ひと時の内証的な幸せを得ているのだから。さて宗教だが、是は大きく違う。 先ほどの心霊の教えをあまねく人々に教え伝え、世界を幸福にする事、信者を増やす事が目的 である。皆で幸せになりましょう、というヤツだ。その中で霊能やら占いまがいから超能力的な奇跡が あろうと其れはどうでも良いのだ。あったらラッキーというもので、本望は皆が同じ戒律下で秩序を 得る、世界の幸せを目指すのが目的で、他の面はグリコのオマケなのどすぇ。 預言は予言ではない。占いと混合されてしまうが、預言は神が授けたもうた有難い注意事項。 ![]() 柑橘類『職業選択の自由というヤツですな!!。』 此処は原作で詳しく語っているので是非読んでねw。つまりマトリョーシカ的入れ子構造なの である。宗教にとって、霊能はオマケであり、霊能にとって占いは技術であり、占いにとって、 超能力は商売上の情報収集の一手段。本来は単純な順列に置換できないが、上位にとって下位は全て付属品。 逆に下位構造にとって、上位構造は用途選択肢である。だから 超能力者が反逆やっても良いし、占い技術者が雑誌編集しても良い、霊能者が博士号とっても良いのだ。 もし、傍目から他者に危害を加えていると感じ糾弾したいなら、どの点が問題になっているのかを熟考すべし。 アニメではオカルトという秘密箱の説明が割愛されてしまったのが残念。あれは凄い面白い見解 ![]() 芥川の幽霊『きょうびのアニメの巫女やらは気軽で困る。素人にはお勧めで(ry』 なのに…。あとはかつての神主さんの運命とかね。その昔、神主さん達は、村という共同体で 『交代制』だった。神主という職業はその昔、共同体の政治係で、農業と人の安定を神様の代理人として存在する神人で、それで飯を食っていた。へぇ良いご身分 と思った貴方は残念。この交代制は ある恐ろしい枷 があるのだ。自分が『神の代理人』である期間、 共同体に不幸が起きた場合、『神のせい』とされ、神の代理人はぬっ殺されてしまうのだ!!。 是は現在も多くのシャーマニズム的民族宗教でも近いものは行われている。呪術者の存在やら、憑き物 筋等も共同体内での在る種、責任を負う職務だったのだ。其の負の面だけが残ると差別や虐めに繋がる。 今でも責任システムは在る。チームに問題があったらリーダーが責任を取るしね。…とらない人も居るけど。 …ネタバレしたいのに分量が足らないぜ!!!。まぁどの道、ネタバレ要請無かったし良いかw ![]() 京極堂『困るんだよなぁ…1クール位、語らせてくれなきゃぁ。』 来週はおそらく魍魎という謎の妖怪の説明で30分w。かなり重要なので絶対に聞き逃さない で下さいね♪。因みに魑魅魍魎=妖怪全般ですが≠魍魎です。魍魎は単体妖怪なのです。 次回タイトルが平仮名なのは、 『もうりょう』が多くの矛盾した性質と違う名前を持っているからだと思います。 →魍魎(妖怪)-Wikipedia- *以前の『火車』に乗っているのが魍魎と言われています。 寺田兵衛 ![]() 『ぬぉおおおお魍魎じゃああその二つの膨らみにはもうりょうがぁああ。くくく、頂点クリックで穢れ封じ♪』 →【魍魎の匣】 第5話 『千里眼の事』 感想はこちら --> →【魍魎の匣】 第4話 『火車の事』 感想はこちら --> →【魍魎の匣】 第3話 『羽化登仙の事』 感想はこちら --> →【魍魎の匣】 第2話 『狸惑わしの事』 感想はこちら --> →【魍魎の匣】 第1話 『天人五衰の事』 感想はこちら --> →公式サイト
次回 【魍魎の匣】第7話等より早く匣の中が見たい。
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