感想 魍魎の匣 【京極堂】 もうりょうの事 7話 7話
†//続きを読むで感想 *ネタバレ全開 完成
![]() †: ↓ストーリー概要//
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†:聞き取れる訳がねぇw。 ◎ 京極堂 ![]() 『正直シリーズでも魍魎は強敵だったよね。』 前回に引き続き、座布団から動こうとしない回。果たして、未読の人は、話を聞き取りきれたの だろうかw。既読者でも何も解らなかったどすぇw。何を話しているのを知っているので、脳内 補完が出来ただけで…。魍魎の匣は毎週、字幕表示必須をすべきだと思うw。 †:関口と加奈子と頼子。 ◎ 京極堂 ![]() 『小説設定に影響されるとか、まさに厨二病w。』 最近、関口の書いた小説の話題が出てきていますが、是は実は本編に絡んでいます。彼の書いた 小説には、『天女転生』『舞踏仙境』というのが或るのだが、是は文芸雑誌に掲載されていた。 さて、死なない仙女、天女が出てくるこれ等の幻想小説。何処で聞き覚えありませんか?w。 †:もうりょう。 ◎ 京極堂 ![]() 『魍魎マジ苦手。やる気がおきない。』 タイトル通り、もうりょうという妖怪についてテンション低く語る京極堂。魍魎というと、魑魅魍魎 という妖怪全般を指す言葉が、まず出てくるが、魑は山の神。魅は歳月を経た精霊的存在。このよう に魑魅は明確に説明できるが、簡単に魑魅と対義できない、良くわからない存在なのです。 京極堂 ![]() 『薄い影って光源によって幾重にも分身するよね…。』 魑魅が山の神なので、それに対して、海・水の心霊ともうりょうを指す事もあるが、魍魎の字義 だけを見れば、魍も魎も山川の精霊の類にも見れる。しかし、もうりょうの漢字表記は魍魎に限らず、 罔両という字では、影の周囲の薄い影。とらえづらい、正体不明の存在になる。 京極堂 ![]() 『文字をとったっつっても無理矢理だよねw。』 罔象では、水より出でる妖怪。さらに古事記には罔象(みずは)女神というのが居る。カグツチと 云う火神を産み、死ぬ間際にイザナミが尿から産んだのがみずはだ。これは禊の神と呼ばれている。 この神を単独で祀っているのが、弥津波能売神社。そして、是はネタバレだが、この神社近辺が 美馬坂博士の出身地だったりもする。そして、美波絹子という芸名とも関連していたりw。 久保 ![]() 『矢張り何事もピッタシしたいものなのです。』 此処からさらにカオス。水虎こそ、魍魎。いや魍魎はミズハの意味から植物の妖怪だ。孔子先生 は、木石の妖怪だとも言っている。中国では、豚のような鼻だ、亀に似ているだのカオスってる。 京極堂 ![]() 『何でもかんでも人食いにすりゃホラー映画になると思ってンのか!!。』 かといって明確に容姿が記述されているのでは、赤黒い肌に艶のある髪、耳のような長い突起を 持ち、土から死体を貪る、という。是が一番広まった。それまでの海だの、植物だの、石だの、 影だの、様々な属性を内包しつつ、唐突に食人鬼になってしまった。なんじゃこら。 京極堂 ![]() 『まぁ古代中国皇帝は殆ど化け物レベルだからねw。』 さらにカオス。魍魎は人間だったのだ!。古代中国の黄帝の曾孫にせんぎょくという方が居る。 その天帝の生まれてすぐ死んだ子供に『魍魎』という名前がいやがったりしやがるのですw。 京極堂 ![]() 『火車ってゲドラフinアインラッドみたいだよね。』 以前出てきた『火車』。燃え盛る車輪で、悪人が死ぬと何処からともなく現われ、悪人の死骸を バラバラにしてばら撒くという妖怪。こいつが、実は魍魎の乗り物という説もある。 京極堂 ![]() 『陰陽道は方角の四隅(鬼門とか)を祓う。』 そして魍魎は、方良という名前もある。これは四隅に湧く妖怪。この四隅は年度の四隅、節分の 事を指す。それは春夏秋冬の分け目の事であり、今の一般的な2月のが一番、方良が湧くそうだ。 節分の太祖、方相氏が儀式で墓穴の四隅を鉾で退治していたそうな。やがて鉾はらいは、豆まきに 変化したのだが、日本に入って、政治と深く結びついていた陰陽師達の都合により、退治されるのは 方良から、鬼になってしまった。鬼退治専門の京極堂としては、さらに古い魍魎は怖いのです。 京極堂 ![]() 『追っていたのに、気が付いたら追われる身だった。』 その方良退治の、方相さんですが、何だか知らないが、宮中で大晦日に行われる、追儺の儀式で 鬼は外wとして追い払われる鬼の先頭に立つのが、何故か方相氏になっている。魍魎を退治する 方相は、本邦に於いて、魍魎は鬼というフィルターに被せられ、その鬼自体が魍魎退治の方相に されてしまったのだ。ミイラ取りがミイラに…。この話の流れは本編自体の縮図でもあります。 『魍魎に触れた者は魍魎になってしまうのだ。』 関口 ![]() 『意味が解らない!!!。』 うちも解らんよw。此の魍魎という妖怪の説明は、この魍魎の匣という作品自体が、魍魎という 最高にイミフな敵と戦う話という説明でもある。この作品内では、人の文化や、コミュニケーション の過程で発生してしまう、情報や理解の齟齬の謎みたいなもんが魍魎だと思ってください。 京極堂 ![]() 『目に見えない株価、バンドファン、2ちゃんねらー、そんなモノ達。』 ネット上でも書き手と読み手の理解が食い違うと、良くない事が起きたりする。まさにそれ。 ブログでも記事を書いた存在が魍魎であり、不特定多数の読み手が魍魎なのである。姿の見えない 彼らに囚われれると、自身の思考と行動を左右され、やがて自分を見失ってしまうのどすぇ。 『魍魎は何時でも境界で手招いているのだ。』 寺田兵衛 ![]() 『クリックで始まる、ぴったしラブがある・・・。』 →【魍魎の匣】 第6話 『筥の事』 感想はこちら --> →【魍魎の匣】 第5話 『千里眼の事』 感想はこちら --> →【魍魎の匣】 第4話 『火車の事』 感想はこちら --> →【魍魎の匣】 第3話 『羽化登仙の事』 感想はこちら --> →【魍魎の匣】 第2話 『狸惑わしの事』 感想はこちら --> →【魍魎の匣】 第1話 『天人五衰の事』 感想はこちら --> →公式サイト
次回 【魍魎の匣】第8話等より早く匣の中が見たい。
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